はじめに
eイヤホン秋葉原店にて様々なイヤホンを試聴していたところ、新製品コーナーにて発見。
特に前情報無しで試聴したところ、これまで持っていなかった傾向の音で気に入ったため購入しました。
購入日は2024/01なので、1ヶ月半程度使用してのレビューになります。
スペック
本体
ドライバー | 10mmダイナミックドライバー ×1 10mm骨伝導ドライバー ×1 |
シェル | アルミニウム合金 |
インピーダンス / 感度 | 38Ω / 113dB |
再生周波数 | 5Hz~40000Hz |
背面は大きく開いたベントが設けられており内側にも複数の通気穴があります。内側の通気穴は骨伝導ユニットの音を伝えるためのものでしょうか。
外観から想像できる通り、遮音性/音漏れ防止性能ともに高くはありません。ギリ電車で使えるけど、静かな室内はやや気を使うかも。
同じメーカーのWinterやWinter ULTRAと異なり、装着感は良いです。
ケーブル
線材 | 単結晶銅銀メッキ (4コア) |
コネクタ | 0.78mm-2 Pin ⇔ 3.5mmアンバランス |
このクラスのイヤホンの付属品としては特筆すべきところは無いです。取り回しは良い。
今回は3.5mmアンバランスプラグのモデルを購入しましたが、2.5mmバランスもしくは4.4mmバランスのモデルも発売されています。価格は全て同一。
音質
高域(High)
クリアで聞き疲れのしない高域です。ヌケ感がよく広がりを感じられますが、伸びを求めるようなタイプではないです。
好みで言うともう少し主張が欲しくなりますが、広がりとトレードオフになる気もするので、これがこのイヤホンの特徴と捉えています。
中域(Mid)・ボーカル
全体のバランスからするとやや量感があります。金属筐体+ダイナミックドライバから想像する音そのままという感じで、さらっとしたドライな出音です。
女性ボーカルに関しては一歩前に来るような立体感がありますが、男性ボーカルはやや楽器に混ざるように感じました。
低域(Bass)
「骨伝導ドライバ搭載」と聞くと、なんとなく低域が多いイメージがありますが、Windは”程よく多い”程度の量感です。骨伝導ドライバは量というよりも分離感を出すことに寄与しているのでしょうか。
ハマる楽曲だと低域が非常に気持ちよく分離するので驚くほどの立体感を感じます。
音色/解像度
高~中域はややクール、低域はややウォームに聴こえ全体のバランスとしてはクールでもウォームでもなく、フラットに感じます。
解像度も普通で、どちらかというとリスニング寄りのイヤホンだと思います。
音場
音場は中域~高域にかけてがやや広めだと感じました。
低域がきれいに分離する曲を聴いた場合、全体的なサウンドステージがさらに広くなったように感じられます。
丁寧に敷かれた量感多めの低域に他の帯域が乗ってくるような立体感が面白いです。
まとめ
ハイエンド機種を何本も持っているようなイヤホンマニアにとってはやや特徴が薄く、使い所に悩むかもしれませんが、ミドル価格帯イヤホンの中では高い水準でバランスが整っているイヤホンだと感じました。
- ドライな出音が好き
- 女性ボーカルを中心に聴く
- 聴き疲れしにくいものが良い
- ミドル価格帯でバランスが良い物が欲しい
という人におすすめできると思います。